LP構成の基本型テンプレート|10セクションの並べ方と作る手順
「LPを作りたいけれど、何をどの順番で書けばよいか分からない」。先に結論をお伝えすると、LPの構成は「引きつける→納得してもらう→行動を後押しする」の3ブロックに、10個のセクションを並べるのが基本型です。
この記事では、10セクションのテンプレートと並べ替え方、作る手順、表示の注意点を整理します。

LPの構成とは|1ページで「1つの行動」につなげる設計図
LP(ランディングページ)は、広告やSNSから訪れた人に、申し込みやLINE登録といった1つの行動をしてもらうための縦長のページです。ホームページとの違いは次のとおりです。
| 比べる点 | LP | ホームページ |
|---|---|---|
| 目的 | 1つの行動につなげる | 事業を幅広く知ってもらう |
| ページの形 | 縦長の1ページが多い | 複数のページで構成 |
| 読む順番 | 上から順に読む前提 | 読む人が自由に選ぶ |
LPは上から順に読まれるため、読む人の気持ちが動く順番に沿ってセクションを並べることが、構成づくりの中心です。広告で古くから使われる「注意→関心→欲求→行動」という心の動きの型が、その土台です。
LP構成の基本型テンプレート|10セクションの役割と書く内容
基本型の10セクションを、読む人が抱く疑問とあわせて並べると次のとおりです。
| セクション | 読者の疑問 | 書く内容 |
|---|---|---|
| 1 ファーストビュー | 自分に関係ある? | 誰向けの何か・得られる変化・ボタン |
| 2 悩みへの共感 | 分かってくれている? | よくある悩みや状況 |
| 3 原因と解決策 | どうすればいい? | 悩みの原因と解決の考え方 |
| 4 商品・サービス紹介 | 何が手に入る? | 内容と得られる変化 |
| 5 選ばれる理由 | ほかと何が違う? | 特徴と、読む人への役立ち方 |
| 6 お客様の声・根拠 | 本当に? | 実際にいただいた声や裏付け |
| 7 利用の流れ | どう始める? | 申し込みから利用までの手順 |
| 8 オファー | どんな条件? | 申し込みの内容と条件 |
| 9 よくある質問 | ほかの不安は? | 申し込み前の疑問への答え |
| 10 クロージング | 今決めていい? | 要点の振り返りと申し込みボタン |
引きつける(1〜2)|最初の画面で「自分向けだ」と思ってもらう
ファーストビューは、ページを開いて最初に目に入る範囲です。キャッチコピー・画像・申し込みボタンを置き、「誰の、どんな悩みを、どう変えるものか」が一目で分かるようにします。ここで自分向けだと感じてもらえないと、その先は読まれにくくなります。続く共感のセクションでは、商品の説明より先に、読む人の悩みを言葉にします。
納得してもらう(3〜6)|悩みから解決策へ橋をかける
悩みの原因と解決の考え方を示し、その解決策として商品・サービスを紹介すると、押し売りの印象が和らぎます。選ばれる理由は、特徴が読む人にどう役立つかまで書き、お客様の声で説明を裏付けます。
行動を後押しする(7〜10)|申し込み前の不安を減らす
利用の流れやよくある質問は、申し込み前の不安を減らすためのセクションです。オファーでは内容と条件をはっきり書き、最後に要点を振り返ってボタンを置きます。ボタンはファーストビューや中盤にも置くと、途中で決めた人が迷わずに済みます。

目的と読む人の状態で並べ方を変える|3つのパターン
基本型は出発点です。求める行動の重さや読む人の状態に合わせて、厚くするセクションや順番を変えます。
パターン1|悩みはあるが、解決策をまだ知らない人向け
SNSや広告から初めて訪れる人が多い場合は、2の共感と3の原因と解決策を厚めにし、基本型の順番どおりに進めます。
パターン2|比べながら検討している人向け
すでに解決策を知って比べている人には、5の選ばれる理由や8のオファー、9のよくある質問を前寄せにして、判断材料を早めに示します。
パターン3|無料の登録など、気軽な行動を求める場合
LINE登録などハードルが低い行動なら、ファーストビュー・共感・登録で得られること・登録の流れ程度に絞っても成り立ちます。登録後のメッセージの組み立てはLINE公式のステップ配信シナリオの作り方|5通の構成例と設定手順も参考にしてください。
10セクションをそのまま使いやすいのは、次のような場合です。
- 申し込みに費用や時間がかかり、じっくり検討される
- 読む人が商品やサービスをまだよく知らない
- 申し込み前に伝えたい条件や注意点が多い
次のような場合は、絞ったほうが読まれやすくなります。
- 無料の登録など、気軽に試せる行動を求める
- 読む人がすでに内容をよく知っている
セクションの数は、求める行動の重さに合わせて増減させるのが基本です。
LP構成を作る5つの手順|いきなりデザインから始めない
構成は次の5つの手順で作ると進めやすくなります。
- 1文で決める: 「誰に・何を・どんな行動をしてほしいか」を1文に書く
- 疑問を書き出す: 読む人が申し込み前に抱きそうな疑問や不安を書き出す
- 見出しを並べる: 10セクションの表に沿って、見出しだけを先に並べる
- 本文を書く: 疑問に答える形で各セクションを埋め、キャッチコピーは最後に見直す
- 通して読む: スマホで上から通して読み、分かりにくい所や重複を直す
最初の1文が決まっていないと、どのセクションも内容が薄くなりがちです。見出しを先に並べる考え方はブログ記事と同じです(参考: ブログ記事構成テンプレートの作り方|見出しを設計する5ステップ)。
InstagramのプロフィールからLPへ案内するなら、プロフィールとファーストビューの言葉をそろえると、訪れた人が戸惑いにくくなります(参考: Instagramプロフィールの書き方|集客につながる4つの枠)。
LPに書く表現の注意点|誇大な表示と事業者情報
LPは広告の一種なので、表示のルールにも気を配ります(以下は2026年10月時点の消費者庁の公開情報に基づきます)。
実際よりよく見せる表示をしない(景品表示法)
景品表示法では、品質や内容を実際より著しくよいと誤解させる表示(優良誤認表示)や、価格などの取引条件を実際より著しく有利と誤解させる表示(有利誤認表示)が禁止されています。効果や性能の表示には、合理的な根拠を示す資料を求められる仕組みもあります(消費者庁「表示規制の概要」)。キャッチコピーやお客様の声は、根拠を示せる範囲で書くことが大切です。お客様の声は、実際にいただいたものを本人の了承を得て載せましょう。
販売するなら事業者情報と取引条件を示す(特定商取引法)
LPからインターネットで申し込んでもらう場合は通信販売にあたることが多く、販売価格、支払いの時期と方法、事業者の氏名(名称)・住所・電話番号、申込みの撤回や解除に関する事項などを広告に表示するルールがあります(消費者庁「特定商取引法ガイド」通信販売)。必要な表示は商品や取引の形で変わるため、迷うときは弁護士などの専門家に確認してください。

スクール運営の視点|型は「埋める枠」ではなく「疑問に答える順番」
スクール運営の立場から伝えたいのは、テンプレートは埋めるためでなく、読む人の疑問に答えるために使うということです。埋めることが目的になると、同じ内容の繰り返しや、誰にも聞かれていない説明が増えがちです。
また、手が止まるセクションは見直しのヒントです。共感が書けないなら読む人の理解が、選ばれる理由が書けないなら商品の理解が、まだ足りないのかもしれません。書けない所は、文章力より先に「誰に・何を」を見直すサインと考えると、手を動かしやすくなります。
構成を見直すときは、次の点を確かめてみてください。
- ファーストビューだけで、誰向けの何かが分かる
- 各セクションが、読む人の疑問に1つずつ答えている
- 申し込みボタンの前に、条件と不安への答えが置かれている
CLOUD運営
運営からひとこと
大切なのは、デザインの美しさだけではなく、読む人の気持ちに寄り添った構成になっているかどうかです。どれだけ魅力的な商品やサービスでも、その価値が相手に伝わらなければ、お申し込みにはつながりません。「伝えたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」を優先しましょう。
よくある質問
Q. LPのセクションは10個すべて必要ですか?
すべてをそろえる必要はありません。表の「読者の疑問」のうち、自分のLPを読む人が抱きそうなものを選んで残しましょう。
Q. LPの長さはどのくらいが目安ですか?
決まった長さはありません。費用や時間のかかる申し込みほど判断材料が要るため長くなりやすく、気軽な行動なら短めが一般的です。疑問に答えきれているかを基準にしてください。
Q. 無料のテンプレートをそのまま使ってもよいですか?
骨組みとして使うのは一つの方法です。ただし文章は自分の商品と読む人に合わせて書き直し、ほかのLPの文章や画像の流用は避けましょう。
まとめ
この記事のまとめ
- LPの構成は「引きつける→納得してもらう→行動を後押しする」の流れに、10セクションを並べるのが基本型
- 求める行動の重さや読む人の状態に合わせて、増減・並べ替えする
- 構成は「誰に・何を・どんな行動を」の1文から始め、見出し→本文の順で作る
- 表示は景品表示法・特定商取引法のルールを確かめ、根拠を示せる範囲で書く
制度の情報は、2026年10月時点の消費者庁の公開情報に基づきます。